北朝鮮が年末に重要会議、新年の方針決定へ

平壌で開かれた北朝鮮の朝鮮労働党政治局会議。中央は金正恩党総書記=11月30日(朝鮮中央通信=共同)
平壌で開かれた北朝鮮の朝鮮労働党政治局会議。中央は金正恩党総書記=11月30日(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮労働党は11月30日、平壌で政治局会議を開き、党と国家の政策を決める重要会議である党中央委員会総会を12月下旬に招集することを決めた。北朝鮮メディアが1日報じた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が総会での演説で来年の政策方針を打ち出し、来年1月1日に合わせて公開する可能性がある。

昨年の総会は12月27日から5日間行われた。今年も数日間に及ぶとみられる。金氏が、対米を含む外交や核・ミサイル開発について新たな方針を打ち出すのかが注目される。

金氏は政治局会議で、今年は「われわれの意志や戦闘力を試す史上かつてない逆境だった」と振り返り、「党中央の指導力で国家の変革的発展のための新たな局面が開かれ、国威が新たな境地へ上昇した」と強調。建国75年などの節目に当たる来年も「膨大な課題」があると指摘した。

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