来年2月は「値上げラッシュ」再来も 帝国データ調べ

食品スーパーの店頭。食料品などの値上がりは今後も続くと見込まれる=10月21日午前、東京都練馬区(桐原正道撮影)
食品スーパーの店頭。食料品などの値上がりは今後も続くと見込まれる=10月21日午前、東京都練馬区(桐原正道撮影)

帝国データバンクは1日、来年に値上げ予定の食品の品目数が今年11月末時点で累計4425品目に上ったと発表した。特に2月は加工食品を中心に3269品目の値上げが判明済みで、6699品目が値上げされた今年10月のような「値上げラッシュ」となる可能性があるとしている。

上場する主な飲食料品メーカー105社の今年11月末時点の状況をまとめた。来年の食品の値上げ予定を月別にみると、1月が514品目、2月が3269品目、3月が384品目、4月が258品目。中でも2月は今年2月の1420品目と比べて2倍超となる。

帝国データは来年に値上予定の食品の品目数について今年10月末時点では2千品目超としていたが、この1カ月で倍以上に増えた形だ。12月中にも5千品目に到達する見込みという。

4425品目の平均値上げ率は17%で、今年1年間の平均値である14%を3ポイント上回っている。原材料価格やエネルギー価格の高止まりに、急速な円安が追い打ちをかけた。4425品目を分野別にみると、冷凍食品などの加工食品が2128品目と約半数を占めた。

帝国データの担当者は「今年10月はビールなどの値上げも含まれていたが、来年2月は加工食品など生活必需品の比重が一段と大きくなり、消費者の値上がり実感は今年10月を超える可能性もある」と話す。

一方、今年12月単月の食品の値上げはドレッシングなど175品目で、今年最少の月となった。今年1年間の累計での値上げ品目数は2万822品目だった。(森田晶宏)

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