「風流踊」ユネスコ無形文化遺産の登録決定

「西馬音内の盆踊」で優美な舞を披露する踊り手=8月、秋田県羽後町
「西馬音内の盆踊」で優美な舞を披露する踊り手=8月、秋田県羽後町

モロッコで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は30日、民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録すると決めた。登録対象は、盆踊りや念仏踊りとして伝承された24都府県41件。豊作祈願や厄災払い、先祖供養など、地域の祈りを込めて守りつないだ伝統が世界に認められた。少子高齢化による担い手不足などで伝統継承が難しくなる中、登録によって保存に向けた取り組みが進むことが期待される。

今回、登録が決まった風流踊は2009年に単独で登録された「チャッキラコ」(神奈川)の拡張として扱うため、国内登録件数は22件のまま変わらない。近く遺産リストに記載される。日本からの無形文化遺産登録は20年の「伝統建築工匠(こうしょう)の技」以来2年ぶり。

鮮やかな衣装をまとい、太鼓などのはやしや歌に合わせて踊るのが共通の特徴で、風流には華やかな、人目を引くという意味がある。「郡上踊(ぐじょうおどり)」(岐阜)「西馬音内(にしもない)の盆踊」(秋田)などを含み、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。

日本は21年、チャッキラコに40件を加えた41件をまとめて一つの遺産とみなし、登録申請。ユネスコ評価機関は事前審査で、文化の多様性の証明や保護措置といった審査基準を満たすとして、登録を勧告していた。

日本の次の候補は、日本酒や焼酎、泡盛などの「伝統的酒造り」。次回審査は24年秋になる見通しという。

「郡上踊」の「徹夜(てつや)おどり」で踊る人たち=8月、岐阜県郡上市
「郡上踊」の「徹夜(てつや)おどり」で踊る人たち=8月、岐阜県郡上市


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