「国民の裁判への信頼損なう懸念」 岡口判事弾劾、第2回公判

国会の裁判官弾劾裁判所に向かう仙台高裁の岡口基一判事(手前)ら=30日午後
国会の裁判官弾劾裁判所に向かう仙台高裁の岡口基一判事(手前)ら=30日午後

交流サイト(SNS)に裁判当事者を傷つける投稿をしたなどとして訴追された仙台高裁の岡口基一判事(56)=職務停止中=の弾劾裁判の第2回公判が30日、国会の裁判官弾劾裁判所(裁判長・松山政司参院議員)で開かれた。検察官役となる国会の裁判官訴追委員会は冒頭陳述で「国民の公正な裁判への信頼を損なう懸念がある」とし、罷免が相当と主張した。

岡口判事は、ツイッターやフェイスブックなどに殺人事件の遺族やペットの返還を巡る民事訴訟の当事者を侮辱したり社会的評価を不当におとしめたりする投稿をしたなどして、昨年6月に訴追された。

審理が開かれるのは今年3月以来、約9カ月ぶり。訴追委側は、岡口氏が何度も裁判所から注意を受け、反省を口にしながらも「投稿を反復的に行っていた」と指摘。「他の裁判官に対する影響も軽視できない」などとした。

一方、弁護側は公判後に記者会見し「過去に弾劾されたのは刑事事件になるなどしたケースで、あまりに質が違う」などと反論。罷免の理由となる「裁判官としての威信を著しく失うべき非行」には当たらないと強調した。

次回期日は来年2月8日。

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