自毛むしり取り 寝床に 奄美、クロウサギの子育て撮影

浜田太さんが撮影した、出産のために自分の毛をむしるアマミノクロサギ=6日夜、鹿児島県・奄美大島(本人提供)
浜田太さんが撮影した、出産のために自分の毛をむしるアマミノクロサギ=6日夜、鹿児島県・奄美大島(本人提供)

国の特別天然記念物アマミノクロウサギが自分の毛をむしり取って巣穴に運び、赤ちゃんの寝床に使う様子を、鹿児島県奄美市在住の写真家浜田太さん(69)が30日までに動画で撮影した。専門家の間では知られていた行動だが、撮影されるのは珍しいという。

撮影は11月上旬の夜で、赤外線カメラを使用した。ウサギは落ち葉を集めて巣穴に運び入れた後、自分の毛を口でむしり、何度も運び入れた。その後、巣穴にとどまり、赤ちゃんを産んだという。

浜田太さんが撮影した、ハブが巣穴から出るまで警戒するアマミノクロウサギ=10月、鹿児島県・奄美大島(本人提供)
浜田太さんが撮影した、ハブが巣穴から出るまで警戒するアマミノクロウサギ=10月、鹿児島県・奄美大島(本人提供)

ウサギの生態を30年以上研究してきた沖縄大の山田文雄客員教授によると、赤ちゃんはほとんど毛がない状態で生まれてくるため、落ち葉や親の毛で保温する必要がある。

浜田さんは「厳しい自然の中でわが子を大事に育てようとする優しさを感じた」と話している。


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