江沢民氏死去

人権活動家投獄、孤立脱却… 欧米メディアが速報

2002年10月、米テキサス州クロフォードで首脳会談後、記者会見するブッシュ(子)米大統領(右)と中国の江沢民国家主席(ロイター)
2002年10月、米テキサス州クロフォードで首脳会談後、記者会見するブッシュ(子)米大統領(右)と中国の江沢民国家主席(ロイター)

中国の江沢民元国家主席が30日、死去したと中国国営メディアが伝えたことを受け、欧米メディアも一斉に報じた。米国ではAP通信が、「(1989年の)天安門事件後の孤立から中国を抜け出させ、経済改革によって爆発的な成長を成し遂げた」と評価する一方、人権活動家を投獄し、気功集団「法輪功」を禁止したなどと速報した。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、中国国内で習近平国家主席のゼロコロナ政策に反発するデモが起きる「不穏」な状態の中で江氏が死去したと指摘。10月に開かれた中国共産党大会に江氏が欠席したことを挙げるとともに、中国共産党総書記だった胡耀邦氏の死去をきっかけに天安門事件に広がったことを例に「過去には高官の死への追悼が大規模なデモにつながったことがある」と指摘した。

ロイター通信は江氏の死去について、SNS(交流)の書き込みを引用する形で「一時代が終わった」と報じた。また、「流血の天安門事件後に無名の存在から共産党のトップとなり、外交的孤立から中国を脱却させて米国との関係を修復した」とした。

中国の江沢民・元国家主席が死去 社会主義市場経済を推進 習体制発足を後押し


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