ムスリム墓地巡り「町の対応ずさん」と提訴 大分

大分県別府市の「別府ムスリム協会」が同県日出町で進めているイスラム教徒(ムスリム)のための墓地建設計画を巡り、手続きの申請代理人だった行政書士の阿部稔尚さん(63)=日出町=が30日、町の対応がずさんで精神的苦痛を受けたとして、計80万円の損害賠償を求め杵築簡裁に提訴した。

訴状などによると、日出町に墓地を造る計画は平成30年秋ごろ浮上。阿部さんは協会の依頼を受け、町の条例に基づき申請手続きのため、墓地に必要な事務所の設置条件などの確認を進めていた。

事務所について、町は当初「プレハブでも問題ない」としたが、その後は本格的な事務所の設置を求めるなど説明が二転三転したといい、ストレスを受けたとしている。町の担当者は「訴状が届き次第、対応を検討する」と話した。

イスラム教徒にとって火葬は禁忌。別府ムスリム協会は土葬できる墓地の建設を計画しているが、一部住民が水質汚濁などへの懸念から、反対している。

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