サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、27日のコスタリカ戦に0-1で敗れた日本代表は、決勝トーナメント進出をかけて12月1日(日本時間2日未明)のスペイン戦に臨む。〝サッカー通〟としても知られる防衛省防衛研究所の高橋杉雄・防衛政策研究室長に、日本代表のこれまでの戦いぶりや代表を率いる森保一監督の指揮官像、スペイン戦への期待などを聞いた。
〝弱者のサッカー〟の典型「マイアミの奇跡」
現代の軍事戦略などを専門とし、ウクライナ情勢の緻密な分析で多くのメディアに登場している高橋氏は元々、プロ野球・西武のファンだった。サッカーに興味を持つきっかけとなったのは、1996年アトランタ五輪で行われた日本-ブラジル戦。日本は1-0で勝利し、のちに「マイアミの奇跡」と称された。
「弱者のサッカーというのは、相手の弱いところを探し出して、そこを突かなくてはいけない。『マイアミの奇跡』はその典型例。(当時の日本代表は)ブラジルのセンターバックとゴールキーパーの間を狙った。見ていて面白かった」