SDGs今、未来のために

古着販売で実践的に学ぶ

期間限定店舗で古着を紹介する学生店長の露崎帆奈さん(池田美緒撮影)
期間限定店舗で古着を紹介する学生店長の露崎帆奈さん(池田美緒撮影)

服飾産業が環境に与える影響についても関心が高まっている。持続可能なファッションビジネスを志す人材を育てようと、服飾専門学校の杉野学園ドレスメーカー学院(東京都品川区)では実践教育の場として毎年、期間限定の古着販売店を設けている。

取り組みは、古着を集めてパラスポーツ支援に役立てる「ふくのわプロジェクト」(産経新聞社主催)との産学連携プログラムとして、平成30年に始まった。

同学院ファッションビジネス科の1、2年生全員が参加。寄付された古着の中から商品を選び、アイロンがけから価格設定、プロモーション、店舗運営まで、学生自身が行う。

収益金はすべてパラスポーツ支援に充てており、5年間での寄付総額は約120万円に上る。今年は1千点超の商品を用意し、過去最高の寄付額約45万円を記録した。

店長を務めた2年生の露崎帆奈(はんな)さん(20)は「古着の中にはまだまだ着られる状態のものもあり、ファッション業界の廃棄率の高さを実感した。一着を長く着てもらうための手助けも大切だと思った」と、現場からの学びを語る。

同科には、サステナブルファッションを研究するデザイナーの山口大人さんによる特別講義もある。依田侑里子科長は「持続可能であることは、今後ファッションビジネスのベースになる。プログラムを通じて、衣類と社会とのつながりを体感してほしい」と話していた。

会員限定記事会員サービス詳細