大阪府豊中市小曽根の集合住宅で30日午前、火災現場から血を流した男性が見つかった事件で、男性が大阪府警豊中南署員に「おじさんに刺された」と説明していることが同署への取材で分かった。
男性は火元とみられる部屋の玄関付近に血を流して倒れており、左胸に2カ所の刺し傷と左腕に切り傷があった。府警は男性が何者かに刺されたとみて、殺人未遂容疑で捜査するとともに出火の経緯を詳しく調べる。
豊中市・池田市消防指令センターによると男性は40代ぐらい。病院に搬送されて治療を受けているが、詳しい容体は不明。
府警や消防などによると、30日午前11時5分ごろ通行人の女性から「2階から黒煙が上がっている」と119番があり、駆け付けた消防隊員が男性を発見した。火災は約20平方メートルを焼き、約30分後にほぼ消し止められた。
現場は阪急宝塚線服部天神駅から南東に約1キロの住宅街。周囲には規制線が張られ、警察官らが慌ただしく出入りした。