中1転落死は教諭に注意義務違反 市に賠償命令

神戸地裁=神戸市中央区
神戸地裁=神戸市中央区

平成26年に兵庫県三木市立緑が丘中1年の北芝隆晴さん=当時(12)=が体育の授業後に校舎から転落死した事故を巡り、遺族らが市に計約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁(久保井恵子裁判長)は30日、教諭の注意義務違反を認め、計約2070万円の支払いを命じた。

判決によると26年1月9日、北芝さんは体育の持久走後、雨でぬかるんだグラウンドに寝そべり、泥だらけの体操着姿で震えている様子を他の生徒らが目撃。教室で1人になった後、高さ約1・2メートルの転落防止用の手すりを乗り越え、校舎4階から転落死した。

久保井裁判長は判決理由で、北芝さんは当時、発熱による意識障害が生じていたと指摘。体育教諭は北芝さんを1人にせず保健室へ連れて行き、養護教諭に引き渡す注意義務があったのに怠ったと判断した。

三木市教育委員会は「判決で市の主張が一部認められなかった事実をしっかりと受け止める」としている。

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