中国各地で続く抗議デモを受け、ロンドンの在英中国大使館前で28日、中国、台湾、香港の出身者らが集まった。言論の自由がない中での当局への抵抗を意味する白い紙を掲げてデモへの連帯を示し、新疆ウイグル自治区ウルムチの火災犠牲者を追悼してろうそくに火をともした。
上海出身の男性会社員(30)は、言論統制がある中国でのデモ実施について「自分の出身地で人々がこんなに勇気を出せるなんて想像できなかった」と感慨深げ。白い紙を握りしめた。上海出身の別の30代男性は「世界が関心を寄せているので指導者(習近平国家主席)は何かしら変革を行うだろう」と期待した。
英国人のソニア・モさん(22)は中国に14年間住んでいたといい「中国人は(政治への)感覚がまひしていると思っていたが、弾圧の恐怖にもかかわらず意思をはっきりと表明する姿に感動した」と語った。(共同)