覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪に問われたアイドルグループ「KAT―TUN」の元メンバー田中聖被告(37)の公判が29日、千葉地裁松戸支部で開かれた。被告人質問で田中被告は、依存症の治療などへの取り組みを今後も続けて薬物を断つと表明した。
この日は検察側が求刑して結審する予定だったが、別の事件で追起訴予定があるとして求刑せずに審理を終えた。
公判ではまず、9月の保釈後に約3カ月間入院を続けている病院の主治医が証人として出廷。田中被告が治療に積極的に取り組んでいると話した。その後の被告人質問で田中被告は、退院後の12月に薬物依存の回復支援施設に入り「変わらず治療を継続する」と述べた。弁護人から薬物を断てるのかと問われ、「やれます」と答えた。
起訴状によると、6月28日ごろ、千葉県柏市の自宅で覚醒剤少量を吸引し、翌29日に所持したとしている。