陸上の飯塚、バングラデシュで小中学生から「モチベーションもらった」

バングラデシュで現地の子供たちに指導する陸上男子の飯塚翔太(中央)(JICA提供)
バングラデシュで現地の子供たちに指導する陸上男子の飯塚翔太(中央)(JICA提供)

陸上の東京五輪男子200メートル日本代表で、2016年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した飯塚翔太(ミズノ)が17日までの4日間、バングラデシュを訪問した。現地の小中学生や日本人学校に通う子供たちと交流し、現地の五輪関係者とも意見交換するなどして、五輪メダリストとしての経験や知識を伝授。「子供たちと走ったり触れ合うことで、モチベーションをもらった」と、自身も今後へ大きな活力を得た。

飯塚の訪問は、日本とバングラデシュとの外交関係樹立50周年にあたる今年の公式事業として、国際協力機構(JICA)主催で行われた。パーソナルコーチでもある豊田裕浩氏(中大)とともに13日から同国入りした。

リレーで五輪メダルを獲得した飯塚らしく、現地の子供たちとは、自身も参加してリレー大会を開催。日本がお家芸としているバトンパスも、事前に練習する念の入れようで、「非常に盛り上がった」。交流記念のTシャツを一人一人にプレゼントし、サインにも気軽に応じると、子供たちの笑顔が並んだという。

また、バングラデシュの国立スポーツ学院も訪問。優秀なスポーツ選手が集まっていながら、「基礎的な練習が少なかった。足の動かし方やスタートの切り方など短距離の技術練習をさせてもらった」。選手から熱心に質問を受けるなど充実した時間を過ごした。

バングラデシュで現地の子供たちにTシャツをプレゼントする陸上男子の飯塚翔太(右)(JICA提供)
バングラデシュで現地の子供たちにTシャツをプレゼントする陸上男子の飯塚翔太(右)(JICA提供)

飯塚は18年に南アフリカ・ヨハネスブルクの日本人学校で陸上教室を開いたことがあり、国際協力活動を積極的に行ってきた。「シーズンオフとはいえ、現役選手が海外ボランティアに行く機会はなかなかない。飯塚君もプラスになったのではないか」と豊田コーチ。本人も「かみ砕いて伝える難しさが学びになった。バングラデシュと日本との長い関係もあるし、これから自分も少しでも貢献したい」と言葉に力を込めた。

異国の子供たちからもらったエネルギーは来季以降への活力に変えるつもりでいる。「来年は(ブダペストで)世界選手権があるので、出たいし、男子200メートルで決勝に残れるようにしたい。再来年はパリ五輪、25年は東京で世界選手権があるので、しっかり頑張っていく」。31歳の夢は広がっていく。(運動部 小川寛太)

バングラデシュの国立スポーツ学院の生徒と記念撮影する陸上男子の飯塚翔太(中央)(JICA提供)
バングラデシュの国立スポーツ学院の生徒と記念撮影する陸上男子の飯塚翔太(中央)(JICA提供)

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