2025年大阪・関西万博に向け、大阪府内の公園などに2025本の桜の木を植えるプロジェクトの植樹式が29日、大阪府庁(大阪市中央区)で開かれた。
実行委員長の建築家、安藤忠雄氏や吉村洋文知事、松井一郎大阪市長、国際花と緑の博覧会記念協会の角和夫理事長が参加。府庁の正面玄関前に植えた「オオシマザクラ」の根元にスコップで土をかけた。
吉村知事は「万博を満開の桜で迎えたい。レガシー(遺産)になればと思っている」と話し、松井市長は「世界中の人に大阪は美しい町だと感じてほしい」と期待を込めた。
プロジェクトは令和2年に始まり、費用の大半は個人と企業による寄付(1口1万円)でまかなう。目標額は約2億5500万円で、これまでに約1億3700万円を集めた。企業などの民間植樹と合わせ、2025本の約6割を植えるめどがついたという。今年3月末時点で234本を植樹している。
実行委は引き続き寄付を募っており、安藤氏は「何としてもやり遂げたい」と語った。