中国、サッカーワールドカップのマスクなし観衆映像をカット 欧米メディア「テレビで検閲」

試合終了後、声援を送ってくれたスタンドのサポーターに挨拶する日本のイレブン=27日、アハマド・ビン・アリ競技場(村本聡撮影)
試合終了後、声援を送ってくれたスタンドのサポーターに挨拶する日本のイレブン=27日、アハマド・ビン・アリ競技場(村本聡撮影)

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会をめぐり、中国国営中央テレビ(CCTV)は、マスクを着用せずに観戦している観衆の映像をカットして放送した。欧米のメディアは「検閲」などと批判的に伝えている。

英紙「ザ・サン」(電子版)は「真実を隠す中国は、W杯の観衆をテレビで検閲し、ロックダウンへの怒りが高まる中でマスクなしの顔を隠すために(映像を)切り取った」との見出しで特集記事を掲載。CCTVが日本―コスタリカ戦の生放送中、マスクを着用せずに旗を振っていたファンの映像を選手、関係者などの画像に置き換えたと指摘した。

英紙「デイリー・メール」(電子版)も「国の厳しい新型コロナ対策に対する抗議が爆発する中、マスクを着用していないファンを(映像で)表示することを避けている」と指摘。「世界のほとんどがパンデミックの封鎖措置から移行している一方、中国は依然として『ゼロコロナ』政策の下で厳しい制限に直面している」と解説した。

米紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版)は「中国の国営テレビが、マスクを着用していないファンの映像をカット」との見出しで記事を掲載。「マスクをしないでカタールのスタジアムに詰めかけたサッカーファンの映像が、厳格なロックダウンを実施している国に怒りを引き起こした」と指摘した上で、中国のSNS「微博(ウェイボ)」に投稿された「ここは私たちと同じ世界ですか?」というユーザーの不満の声を紹介した。

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