「ボクシングだったら、1ラウンドに3回のダウンでTKO(レフェリーストップ)負けだ」。閣僚経験者は、岸田文雄首相が今国会中に3人の閣僚を事実上更迭した状況をこう語った。直ちに「岸田降ろし」が表出する気配はないが、人心は離れつつある。自民党内では、来年5月に首相の地元・広島で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)後に退陣する「花道論」もじわじわ広がりつつある。
首相は24日、年末年始に党役員人事と内閣改造を検討しているかを問われ「全く考えていない」と否定した。理由について「今は国会に専念しなければならないし、年末に向け(国家安全保障戦略など)安保3文書の改定をはじめとする様々な政治課題に専念していかなければならない」と説明した。
自民ベテラン議員はこの発言をこう評した。