伊東、スペイン戦へ引く気なし「やるしかない」

ウオーミングアップする伊東純也=ドーハ(撮影・蔵賢斗)
ウオーミングアップする伊東純也=ドーハ(撮影・蔵賢斗)

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組で1勝1敗の日本代表は、12月1日(日本時間2日)に1次リーグ最終戦でスペインと対戦する。勝てば決勝トーナメント進出、逆に負ければ敗退となる。

おっとりした口調に力がこもった。「どっちにしろやるしかない」。0-1で敗れたコスタリカ戦から一夜明けた28日、伊東(スタッド・ランス)は次を見据えていた。2-1で大金星を挙げた23日のドイツ戦ではフル出場し勝利に貢献。強豪との1次リーグ最終戦へ黙々と準備を進める。

金髪がトレードマークの快足アタッカー。高校時代は無名だった。「実家から通いたかった」と選んだ神奈川大で才能が開花し、J1甲府、柏で活躍。2019年に渡ったベルギーで高評価を得て、30代を目前にした今季は欧州5大リーグの一つ、フランス1部にたどり着いた。日本代表では久保(レアル・ソシエダード)、堂安(フライブルク)らタレントぞろいの右サイドで主力を張る。

スペインの超攻撃的な左サイドバック、アルバと対(たい)峙(じ)することになる。ドイツ戦の前半は敵の背中を追う時間が長くなり、武器の突破力を発揮できなかった。「どんなにうまい選手もプレッシャーをかけたら嫌だと思う」。勇気をもって前線からボールを奪いに行こうと考えている。

このままでは終われない。大会前の負傷でメンバーから外れた中山(ハダースフィールド)はJ1柏時代の同僚。開幕前に「絶対に抜ける。どんどん仕掛けていけば大丈夫」とメッセージが届いた。大一番へ、心に期すものがある。

難敵にも引く気はない。「こっちも勝たないといけない。強いメンタルをもって挑みたい」。W杯アジア最終予選では4戦連続ゴールでカタール行きを引き寄せた。遅咲きの29歳が1次リーグ突破へ導く。(ドーハ 川峯千尋)

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