女性刺殺、24歳被告に無罪 指紋、事件時以外の可能性 鹿児島地裁

鹿児島県奄美市で令和元年、1人暮らしの87歳女性を刺殺したとして、殺人と住居侵入の罪に問われた住所不定、無職、渡部円治被告(24)に対する裁判員裁判の判決公判が28日、鹿児島地裁で開かれ、中田幹人裁判長は無罪(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

女性宅で採取された被告の指紋や、DNA型などの証拠の評価が争点だった。中田裁判長は判決理由で、女性宅の玄関引き戸から検出された被告の指紋について、事件時以外に付着した可能性もあると指摘した。

検察側は論告で「被告が犯人でなければ合理的な説明ができない」と主張。弁護側は最終弁論で、指紋やDNA型の鑑定に対する信用性を否定し、真犯人が他にいると反論していた。

起訴状によると、元年6月13~14日ごろ、金品を盗む目的で、奄美市名瀬小俣町の無職、滝田得枝さん宅に侵入。首付近などを刃物のような物で複数回突き刺し、出血性ショックで死亡させたとしている。

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