タンチョウの高病原性確認 鳥インフル、国内初

エサに集まるタンチョウ=2021年1月、北海道鶴居村
エサに集まるタンチョウ=2021年1月、北海道鶴居村

北海道は28日、釧路市で衰弱した状態で見つかった野生のタンチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。環境省によると、国の特別天然記念物タンチョウの野生個体で高病原性が確認されたのは国内初。

道によると、このタンチョウは幼鳥で20日に発見された。道の検査で鳥インフル陽性が判明。国立環境研究所が高病原性かどうかを調べていた。

国などによると、タンチョウは一時期絶滅したと考えられたが、地元や国が保護を続けて千羽超まで回復した。少数の個体から増殖したため遺伝的な多様性に乏しく、抵抗力が弱いとされる。

北海道鶴居村の給餌場に飛来したタンチョウ=2020年2月
北海道鶴居村の給餌場に飛来したタンチョウ=2020年2月

冬季は釧路地域で給餌が行われ、9割以上が密集するため集団感染や大量死も懸念される。国は28日、「給餌を中止すると別の場所へとウイルスが拡散する可能性がある」として当面は続ける方針を明らかにした。


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