エジプト東部シャルムエルシェイクで11月、地球温暖化の現状と対策を検討する国際会議が開かれた。世界各地で温暖化との関連が指摘される災害が相次ぐなか、会議には世界各国の首脳が姿を見せ、多国間外交が展開された。首脳らの動きを中心に、約2週間にわたって行われた会議を振り返る。
会議の正式名称は、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)。条約に参加する200近くの国・地域が毎年、会議を開いている。今年も11月6日から18日までの会期中、各国政府や企業、環境保護団体が一堂に集い、環境について議論を繰り広げた。
政府間の協議は2日間延長されて20日まで行われた。訪問した首脳の中で最も注目を集めたのはバイデン米大統領だった。