30人の僧侶がゆらゆら念仏 京都・東本願寺で坂東曲

「坂東曲」の法要で体を激しく揺らしながら念仏を唱える僧侶ら=28日午前、京都市下京区の東本願寺(渡辺恭晃撮影)
「坂東曲」の法要で体を激しく揺らしながら念仏を唱える僧侶ら=28日午前、京都市下京区の東本願寺(渡辺恭晃撮影)

真宗大谷派の本山、東本願寺(京都市)で宗祖・親鸞の命日にあたる28日、親鸞の遺徳をしのぶ法要「報恩講」を締めくくる「坂東曲(ばんどうぶし)」が営まれ、約30人の僧侶が体を力強く揺り動かして念仏を唱えた。

坂東曲の由来は明らかではないが、越後に流罪(るざい)となった親鸞が嵐に遭遇した際に船上で念仏を唱えた姿を再現したという説もある。

境内の御影堂で、親鸞の木像を前にマスク姿の僧侶たちが上半身を前後左右に大きく揺らしながら、独特の節回しで「南無阿弥陀仏」と繰り返した。

昨年は新型コロナウイルス対策のため例年に比べて参拝席を減らしたが、今年は対策を取った上で昨年の3倍以上となる1750席を設置。参拝者は手を合わせて僧侶たちの様子を見守っていた。

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