岸田文雄首相は28日の衆院予算委員会で、防衛費を増額する際の財源について、「今後、新型コロナウイルス感染を収束させて、コロナ対策として大きく確保していた予算を活用することは考えていきたい」と述べ、コロナ予算を活用する考えを示した。
同時に、「一時的にコロナ対策費の活用を考えても、防衛費を安定的に維持、持続させていくためにどうあるべきかという議論は進めたい」とも語り、安定財源の確保が必要だと強調した。
また、首相は年末に予定している国家安全保障戦略など「安保3文書」の改定に向け、近く日本維新の会、国民民主党の両党と議論の場を設ける意向も明らかにした。有事の際に防衛相が海上保安庁を指揮する手順を定める「統制要領」については「政府内ですでに作成に向けた作業に着手している」と語った。