強者たちのワールドカップ

世界一に再び挑むベルギー黄金世代 E・アザール「私たちにはやることがある」

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、ベルギーが再び悲願のビッグタイトル獲得に挑んでいる。攻守にタレントがそろう〝黄金世代〟も30歳代が中心となり、国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューに対してリーダー格のE・アザールは「黄金世代の称号を得るためには優勝するしかない」と照準をW杯制覇に定める。2018年ロシア大会準決勝で優勝したフランスに屈した悔しさは、栄光のトロフィーを掲げて晴らすしかない。

他国がうらやむ陣容で世界のサッカー界をリードしてきた。ただ、W杯開幕時にルカクは29歳、クルトワは30歳、E・アザールとデブルイネは31歳、アルデルウェイレルトとウィツェルは33歳、フェルトンゲンは35歳…。実力者であることに変わりはないものの高齢化は否めない。

ビッグタイトル獲得を期待されながら臨んだW杯は、14年ブラジル大会が8強でロシア大会が3位。欧州選手権は16年フランス、新型コロナウイルスの影響で1年延期されて11の国・地域で開催された21年両大会が8強止まり、ネーションズリーグも20~21年の4位が最高成績と前評判に応えることができずにきた。

黄金世代の賞味期限は確実に近づいている。3月に発表されたFIFAランクでは、18年9月から守ってきた首位を明け渡した。21歳のデケテラーレら次世代を担う若手も台頭してきているとはいえ、代表としての出場試合数が100試合前後を数える盟友たちと歓喜の瞬間を分かち合いたい思いは強いだろう。

16年から率いるスペイン人のマルティネス監督は「世界ランクが下がったことは、改善しようというモチベーションを与えてくれる。W杯はその機会になる」と中東での激闘を見据える。ロシア大会では日本も沈め、ベルギーサッカー史に残るのは間違いない歴戦の勇士たちにはやり残したことがある。(運動部 奥山次郎)

会員限定記事会員サービス詳細