強者たちのワールドカップ

メッシ・ロナルド時代に「待った」クロアチアのモドリッチ、悲願の世界一へ

メッシ(アルゼンチン)とロナルド(ポルトガル)による年間世界最優秀選手賞「バロンドール」の連続受賞を止めたモドリッチ(クロアチア)が、最後になるであろうワールドカップ(W杯)で世界一に挑んでいる。中盤で攻守の要となる当代きっての名手は9月に37歳になっても、スペイン1部レアル・マドリードの主力に君臨。決勝で敗れた2018年ロシア大会の雪辱を期し、「成功は確約できなくても、全力を尽くすことは確約できる」と闘志を燃やしている。

00年代終盤以降、世界のサッカーはメッシとロナルドを中心に回ってきた。ペレやマラドーナらに肩を並べるような両アタッカーは、ロナルドの初受賞だった08年から17年にロナルドが5度目の受賞を果たすまでバロンドールを獲得し続けた。18年に待ったをかけたのがモドリッチだった。

身長172センチと小柄ながら超絶的な技術や広い視野、抜群のポジショニングを武器に世界最高峰の中盤として長く活躍。12~13年シーズンからプレーするレアル・マドリードでは、5度の欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝などに貢献してきた。

W杯には06年ドイツ、14年ブラジル、ロシアの3大会に出場し、ドイツ大会1次リーグでは日本戦で途中出場もしている。これまでのハイライトは準優勝だったロシア大会で全7試合に先発出場。大会最優秀選手にも選ばれながら、フランスに敗れた決勝後は「優勝まであと少しだったが、成し遂げるのは簡単ではなかった」と落胆を隠せなかった。

「モドリッチのような偉大な選手と控室をともにして一緒にプレーできたのは喜びで、孫にも間違いなく話すだろうね」と国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューに答えたのは同僚のクラマリッチ。誰からも敬意を払われるクロアチアの英雄が、悲願の世界一を目指して持てる力のすべてをぶつける。(運動部 奥山次郎)

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