崔洋一監督死去、松田優作さん追悼作が最後

崔洋一監督
崔洋一監督

27日、ぼうこうがんのため73歳で亡くなった映画監督、崔洋一さんの最後の監督作品は、平成元年に同じ病気で死去した盟友の俳優、松田優作さんを追悼するドキュメンタリー映画「優作について私が知っている二、三の事柄」になった。

この作品の撮影当時、崔さんは既にがん闘病中だったが、病気を伏せて、松田さんと共演した桃井かおりさんや水谷豊さんらにインタビュー。2年に開かれた松田さんの「メモリアル・ライブ」の再編集版と合わせ、2枚組みDVDにして令和2年2月に発売した。

崔さんは4年1月にがんを公表。4月に東京・新宿で1週間開いたイベント「ラスト・ショー」では、この2作を連日上映。トークでは「病名を知ったときは、優作に30年後に引っ張られたのかなあ、と不思議な気がした」などと話した。「最も危険な遊戯」をはじめ松田さん主演映画で助監督を務め、旅を共にするなど仕事を超えて深く結ばれていた松田さんへの友情を、熱く語っていた。

映画監督の崔洋一さん死去 「血と骨」など

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