中国のコロナ規制に抗議続出 習指導部逆風

中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市とみられる街頭で「封鎖解除」と叫ぶ人たち(「微博(ウェイボ)」から、共同)
中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市とみられる街頭で「封鎖解除」と叫ぶ人たち(「微博(ウェイボ)」から、共同)

中国で新型コロナウイルスの感染者が増加し外出規制が強まる中、住民らの抗議が各地で広がった。インターネットの交流サイト(SNS)では、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で群衆がデモ活動をしたとする映像が流れた。北京では住民の抗議で当局が封鎖を撤回する事態も。習近平指導部の「ゼロコロナ」政策に逆風が吹いている。

25日夜に流れた映像によると、ウルムチ市とみられる街頭に多くの人が繰り出し「封鎖解除」などと叫んだ。現地では長らく地区ごとのロックダウン(封鎖)や行動制限が続いているとされる。

北京市東部の居住区では25日、住民らが規定より厳しい封鎖措置の開始に異議を唱え撤回させた。住民は共同通信の取材に「危うく封鎖されるところだった」と証言した。

SNS上ではこうした動きに共感する声が広がっている。習指導部はゼロコロナ政策を継続する方針で、抗議映像も次々に削除された。(共同)

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