北朝鮮メディアは26日、中国共産党の習近平総書記(国家主席)が22日に金正恩朝鮮労働党総書記にメッセージを送ったと伝えた。習氏は「中朝関係を高度に重視している」と強調、この数年間に金正恩氏との首脳会談などを通じ、中朝が「地域と世界の平和と安定を力強く守護した」と表明した。
10月の中国共産党大会開幕と習氏の3期目入り決定に対し朝鮮労働党と金正恩氏が祝電を送ったことへの返電。首脳間で両国関係を強化していくとも強調した。
習氏の3期目体制の発足後、ベトナム最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長とキューバのディアスカネル大統領がそれぞれ北京を訪問し習氏と会談している。中国には友好国首脳に新体制の方針を説明する目的もあったもようだが、新型コロナウイルス対策を理由に国境を越える人の動きを制限している北朝鮮との高官会談実施の見通しは不透明だ。(共同)