蔡英文総統、民進党主席を辞任 地方選大敗で

【台北=西見由章】台湾の統一地方選は26日、投票が行われ、即日開票された結果、蔡英文総統が率いる与党、民主進歩党は大敗した。最重要の台北や北部の桃園の主要市長選で敗れるなどし、21県・市の首長ポストを減らした。台北市長選では、最大野党、中国国民党が擁立した初代総統、蔣介石のひ孫で元立法委員(国会議員に相当)の蔣万安氏(43)が勝利した。

統一地方選は2024年1月に予定される次期総統選の前哨戦とみなされ、地方自治体の首長や議員が選ばれた。蔡氏は選挙の結果の責任をとり、民進党主席を辞任すると発表した。総統は継続する。

首長選では民進党が改選前に押さえていた7つの首長ポスト、特に人口の多い6直轄市のうち3市を死守できるかが焦点だった。だが、直轄市は2に減り、ポストの維持はできなかった。一方、国民党は首長ポスト13を維持し、直轄市も2から4に倍増させた。

台北市長選は民進党が前衛生福利部長(厚生労働相に相当)の陳時中氏(69)を擁立。国民党の蔣氏のほかに、台北市長を押さえていた台湾民衆党が支援した無所属の黄珊(こうさん)珊(さん)氏(53)を加えた三つどもえの争いだった。

民進党は台北以外でも桃園の市長ポストを国民党に奪われたほか、これまで押さえていた北部の基隆と新竹の両市でも市長を失った。

選挙では物価高や経済低迷を受け民進党は苦戦を強いられ、中国への対抗を争点化して挽回を図ったが、有権者に届かなかった。

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