日本、27日にコスタリカ戦 長友「次負けたら意味がない」

ボール回しする長友佑都(右)ら=26日、ドーハ(蔵賢斗撮影)
ボール回しする長友佑都(右)ら=26日、ドーハ(蔵賢斗撮影)

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組の第2戦で、日本は27日午後1時(日本時間同7時)から、アルラヤンのアハマド・ビン・アリ競技場でコスタリカと対戦する。勝てば23日のドイツ戦から2連勝となり、午後10時(同28日午前4時)に始まるスペイン-ドイツの結果次第で、2大会連続4度目の決勝トーナメント進出が決まる。

チームは26日、ドーハの拠点で最終調整した。

コスタリカ戦へ、過去3大会を知る長友佑都(FC東京)の目つきが鋭さを増している。強い日差しが照り付けた26日の練習では、いつも通りハーフパンツをたくし上げ、精力的に汗を流した。「次、負けたら意味がない」。23日に強豪ドイツを破り、世界に衝撃を与えた余韻はない。

歴戦の左サイドバックの胸には、ほろ苦さとともに刻まれた教訓がある。一瞬の隙が命取りになる-。2018年ロシア大会決勝トーナメント1回戦で、日本はベルギーに2点を先行しながら、その後3失点して8強を逃した。決勝点は終了間際に、わずか14秒のカウンターで奪われた。

「悔しさしかなかった。ふとしたときに、あの14秒の光景が脳裏に浮かぶ」。4年あまりの時間を経ても記憶は鮮明なまま残っている。ドイツ戦翌日の24日の練習では〝ロシア組〟の吉田麻也(シャルケ)と真剣な表情で話し込み、ともに雪辱を誓う姿があった。

今大会はメンバー26人のうち19人がW杯初選出。これまでと大きく顔ぶれが変わった。前回ロシア大会の悔しさを肌で知る選手は6人しかいない。「経験を伝えることが大事。ベテランの僕たちがいる意義が問われている」。責任の重さと役割は理解している。

自信と慢心が紙一重であることも経験してきた。13年末から国際親善試合で5連勝して迎えた14年ブラジル大会は、1次リーグで1分け2敗と1勝もできずに姿を消した。「勝っているときこそ気を引き締めないと、足をすくわれる」と、自戒を込める。

自身、カタールまでの道のりは険しかった。若手が台頭し、W杯アジア最終予選では途中交代が続いた。交流サイト(SNS)は、衰えを指摘する「長友不要論」であふれた。「これだけ批判を浴びて、普通だったら逃げる」と苦笑したこともあった。

支えになったのは「絶対にあそこ(W杯)にたどり着いて、必ず見返す」という強い思いだった。4大会連続でピッチに立った36歳は「足元を見て、勝ち点3を必ず取りに行く戦いをしたい」とコスタリカ戦を見据えた。目の前の一戦に全神経を傾ける。(ドーハ 川峯千尋)

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