漫画ファンの間で特別な存在感を示す漫画家の一人だろう。人気作「幽☆遊☆白書」や「HUNTER×HUNTER」などを手掛けた冨樫義博(とがし・よしひろ)さんの画業を振り返る原画展が、東京都港区の森アーツセンターギャラリーで開催中だ。ストーリーは大胆かつ巧妙、絵もセリフ回しもセンス抜群。漫画技術の全てが高水準な作者の、35年の軌跡を堪能できる。
目をひく戦闘シーン
冨樫さんは昭和41年、山形県出身。平成2~6年、不良中学生が「霊界探偵」として活躍する「幽☆遊☆白書」を週刊少年ジャンプ(集英社)で連載。10年には、少年が仲間たちと世界各地を冒険する「HUNTER―」が始まり、今も連載中。本展で主に取り上げるのはこの両作と「レベルE」の3作品。直筆原稿など350点超を展示する。