東京五輪得点王が豪快2発 王国ブラジルが白星発進

「王国」が6度目の頂点へ向け、白星発進した。サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグG組のブラジルは24日、8万8103人が集まった初戦のセルビア戦で強力攻撃陣が躍動し、後半にリシャルリソンが2得点。殊勲のストライカーは「素晴らしい夜になった」と満面の笑みを浮かべた。

前半は圧倒的にボールを支配しながらも決め手を欠いたが、後半17分に先制ゴールが生まれた。エースのネイマールがドリブルでペナルティーエリア内に進入すると、左にいたビニシウスがシュート。GKがはじいたこぼれ球をリシャルリソンがたたき込んだ。

東京五輪の得点王は11分後、再び躍動する。ビニシウスの左クロスをトラップで後方に浮かすと、反転しながらバイシクル気味のボレー。豪快にネットを揺らした。

一方で後半34分にはネイマールが右足首を痛めて交代。試合後の会見にはチームドクターも出席して状況を説明し、チチ監督は「まだW杯でプレーするだろう」と問題ないことを強調した。最多の優勝5回を誇るブラジルだが、2002年日韓大会を最後に頂点から遠ざかっている。エースの状態は気がかりだが、初戦で死角はないことを見せつけた。(大石豊佳)

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