古川飛行士が責任者の研究で不正 データ改ざん、捏造 「管理監督責任」

宇宙医学関連の実験で、データの取り扱いなどに不適切な点があったことについて会見で謝罪するJAXAの佐々木宏理事(左)=25日午後、東京都千代田区(春名中撮影)
宇宙医学関連の実験で、データの取り扱いなどに不適切な点があったことについて会見で謝罪するJAXAの佐々木宏理事(左)=25日午後、東京都千代田区(春名中撮影)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、記者会見し、古川聡飛行士(58)が責任者を務め、国際宇宙ステーション(ISS)での生活を模した実験で、データ改ざんや捏造などの不正行為があったと発表した。存在しないデータが作成されたり、多くのデータが書き換えられたりしていた。古川飛行士は研究の実施責任者で、JAXAは「管理監督責任がある」とした。一方で、2023年に予定している、古川飛行士のISS滞在計画の変更は考えていないとした。

不正があったのは、宇宙基地を想定した閉鎖環境に成人8人を約2週間滞在させ、精神的なストレスなどを評価する研究。直接問題があったのは心理面談の専門家だという。

佐々木理事は「データ管理や研究のマネジメントが稚拙と言わざるを得ない。研究全体の科学的価値が損なわれた」と語った。

古川さんは平成11年2月に宇宙開発事業団(現JAXA)に宇宙飛行士候補者として星出彰彦さんや山崎直子さんとともに選定され、13年1月に飛行士となった。23年にロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に約半年間滞在した。医師としての経歴を生かし、26年4月から昨年3月までJAXA宇宙医学生物学研究グループ長を務め、宇宙医学研究に携わった。

古川飛行士の研究で不正か JAXA、処分検討


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