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偏西風

大阪の文化支える民の力 いまも生き続けるタニマチ精神 大阪文化部特別記者・亀岡典子

今夏、大阪で行われた文楽公演「文楽夢想 継承伝」で、「二人三番叟」の主遣いを勤める吉田玉征さん(左)と、左遣いを勤めた師匠の吉田玉男さん(桂秀也氏撮影)
今夏、大阪で行われた文楽公演「文楽夢想 継承伝」で、「二人三番叟」の主遣いを勤める吉田玉征さん(左)と、左遣いを勤めた師匠の吉田玉男さん(桂秀也氏撮影)

大阪のモニュメント、大阪城から南へ15分ほど歩くと、風雅なたたずまいの能楽堂が現れる。「大槻能楽堂」(大阪市中央区)。関西の能楽の本拠地のひとつだ。大槻能楽堂は近年、大規模な改修工事を行っていたが、今年ほとんどの部分で改修を終え、外見も新たに生まれ変わった。工事には莫大(ばくだい)な費用がかかったが、その多くを民間の寄付でまかなうことができたと聞いて驚いた。

時代の流れに新型コロナウイルス禍が追い打ちをかけ、伝統芸能の集客は厳しいと聞く。にもかかわらず、たくさんの人たちが「自分たちの街の能楽堂を応援しよう」と行動したことは、戦前の大阪に花開いた、船場の旦那衆の「タニマチ文化」の精神がいまも大阪に息づいていることが証明されたということではないだろうか。

大阪市内には現在、座席数約500クラスの大きな能楽堂は、大槻能楽堂ただ一館だけである。当然、大槻能楽堂の担う役割は大きく、当主で観世流シテ方の人間国宝、大槻文蔵さんが中心となって意欲的な自主公演を行い、大阪の能楽の振興に成果を上げてきた。しかし、現在の建物に建て替えられて三十数年、電気系統などの経年劣化に加え、バリアフリーのトイレの設置などさまざまな箇所で工事が必要となった。改修には巨額の費用がかかる。文蔵さん自ら関西の企業に寄付のお願いに行ったそうだが、オーナー企業ならともかく、一般企業ではなかなか寄付に回る予算がない。コロナ禍もあり、「まずは自助努力してください。それから考えましょう」と言われたという。

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