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露の攻撃で停電続くキーウ 「電気なければ凍死者」

【キーウ=大内清】ロシアの大規模なミサイル攻撃を受けたウクライナの首都キーウ(キエフ)では23日から24日にかけ、大部分で停電や断水が続いた。本格的な冬を迎えつつあるキーウの朝晩の気温はすでに氷点下。着氷性の雨が降る中、市民は「電気のない生活が続けば凍死者が出るかもしれない」と不安を隠さない。

キーウ市当局によると、23日の大規模攻撃を受け、市内の約70%が停電。ウクライナ全体の電力供給網のバランスを取る必要があるため、復旧のめどは立っていないという。

23日に起きたロシアによる大規模なミサイル攻撃で被害を受けたウクライナの首都キーウ郊外のアパート。5人が死亡、30人以上が負傷した=24日(大内清撮影)
23日に起きたロシアによる大規模なミサイル攻撃で被害を受けたウクライナの首都キーウ郊外のアパート。5人が死亡、30人以上が負傷した=24日(大内清撮影)

キーウ中心部では23日夜、ロウソクの明かりで営業を続ける店舗もあった。同国ではクレジットカードやスマートフォンの決済アプリが広く普及しているが、あるレストランの従業員は「これではレジも打てない」と嘆いた。

地元メディアによると、ライフラインを断たれた市民を支援するため、ウクライナ政府は23日夜までに全土で2700カ所超の避難所を開設した。

ロシアによるミサイル攻撃で被害を受けたキーウ郊外のアパート(大内清撮影)
ロシアによるミサイル攻撃で被害を受けたキーウ郊外のアパート(大内清撮影)

停電により、スマートフォンを通じて攻撃対象地域に発せられる空襲警報が市民に届かない懸念も大きい。

キーウでは地下鉄の運行本数を減らすなど、電力が不足する中でも都市機能を維持する努力が続く。市当局は混雑や混乱を避けるため、不要不急の外出を控えるよう呼びかけており、市中心部では24日朝、普段よりも車の通行量が少なかった。

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