露、ウクライナに大規模ミサイル攻撃 全土で緊急停電

ゼレンスキー大統領(大統領府ホームページより、共同)
ゼレンスキー大統領(大統領府ホームページより、共同)

ウクライナの首都キーウ(キエフ)を含む各地に23日、ロシア軍のミサイル攻撃があった。キーウからの報道によると、電力会社ウクルエネルゴは広い範囲で電力インフラが損傷したとして、全土での緊急停電を実施した。キーウを含む各地で断水も発生したほか、送電網の異常を検知した3カ所の原発が緊急停止した。いずれも周辺の放射線量に異常はないという。

ウクライナ警察当局によると、露軍のミサイルはキーウ州ビシュゴロドの集合住宅などにも着弾し、各地で少なくとも民間人6人が死亡、数十人が負傷した。同国メディアが伝えた。

ゼレンスキー大統領は23日、「民間人や民間インフラへの攻撃はテロだ」と非難。国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請するよう自国の国連大使に指示したと明らかにした。

ウクライナ軍参謀本部によると、露軍は同日、65発以上のミサイルを発射。ウクライナ軍は51発の迎撃に成功したものの、一部がキーウやキーウ州、西部リビウ州や南部ザポロジエ州などに着弾した。

ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは同日、フメリニツキー、リブネ、南ウクライナの3原発で緊急保護システムが稼働し、外部への電力供給を停止したと発表。送電網が復旧され次第、電力供給を再開するとした。稼働停止中のザポロジエ原発も外部電源を喪失し、ディーゼル発電による電力確保を開始した。

ロシアは10月上旬からウクライナの電力インフラなどへの攻撃を激化。ロシアはインフラ攻撃でウクライナの継戦能力を低下させる思惑だとみられている。

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