プロが指南 就活の極意

就職活動で大切なことは「事実」ではなく「自分自身」を伝えること

合同会社説明会の会場に向かう就職活動の学生ら=3月1日、東京都江東区の東京ビッグサイト
合同会社説明会の会場に向かう就職活動の学生ら=3月1日、東京都江東区の東京ビッグサイト

就職活動では、自分がこれまでに経験したエピソードを話す機会が増えます。部活(サークル)やゼミ、アルバイト、ボランティアなどこれまでに経験してきたことを材料に企業にアピールします。その際、初めての就職活動となる学生は気付きにくいのですが、実は学生が話す内容は他の学生が話していることがよくあるのです。しかし、同じようなことを話しているのに受かる学生と受からない学生がいます。今回はポイントを伝えながら、その違いについてお伝えします。


■ポイント1 最初は全体像を伝える

情報が少ない面接官に対して、最初に伝えることは「自分がしてきたこと」です。この学生時代にどのような経験をしてきたのかを相手に分かりやすく伝える必要があるのですが、面接では簡潔に話すことも必要なので、最初から細かく伝えようとすると話が長くなってしまいます。そのため、最初は全体像がイメージできるように「目標」「問題」「解決策」「結果」などのポイントを伝えるようにしましょう。


■ポイント2 次は「中身を具体的に」伝えることです。

面接では当然のように「話したことに対し面接官から質問」があります。詳細を把握するためですが、ここで抽象的になってしまうと曖昧な部分が多くなってしまい、面接官は評価できなくなってしまいます。そのため、具体的に話す必要があります。客観的事実や数値を用いながら客観的に話すように心がけましょう。どうしても主観で話すと、情報が不足することが多いです。客観的な視点で「何を伝えると相手に伝わるのか」を事前に意識して準備しておきましょう。


■ポイント3 最後に最も重要なのが自分自身を表現できているかです。

就職活動では定番の質問となっている「学生時代に力を入れたこと」ですが、同じような取り組みであっても目的を持って取り組んでいる学生であれば、一人一人頑張る理由は異なるはずです。また、課題を解決するためのアクションにおいてもアプローチの仕方はさまざまです。だからこそ、「なぜ力を入れたのか」「なぜそのように考えたのか」「なぜそのような行動をしたのか」といった〝why〟が重要になります。このような〝why〟の質問に対しては、その時の事実や状況を伝えるだけでは不十分で、いかに自分自身の感情や考えといった自分自身を表現できるかがポイントになります。しかし、事実の説明しかできずに終わってしまう学生が多いので、自分自身の感情や考えを表現できるように準備しておきましょう。


ここまでで3つのステップを書きましたが、受かる学生と受からない学生で最も差が出るのはSTEP3です。上述しましたが〝why〟の深堀に対し、事実だけを話してしまう学生は多いです。面接官が評価するのは、取り組んできたことの事実ではなく、学生自身です。

そのため、「エピソードは経験を伝えることが目的ではなく、自分自身を主張する手段として経験を話す」。このように理解してほしいと思います。これを意識してなのか、無意識なのかを問わず、実践できている学生は評価されていることが多いです。今後、親子で面接対策をする際には、保護者の方には「自分自身を主張する手段として経験を話せているか」を確認してほしいと思います。学生一人では気付きにくい部分ですので、客観的にアドバイスをして頂けますと幸いです。(「内定塾」講師 齋藤弘透)

ここ十数年で新卒の就職活動も大きく変化してきました。今年は特に変化の年になります!新卒の就職活動は、世の経済状況や世相を反映しやすく、年によって状況が異なります。東京、名古屋、大阪の主要都市を中心に全国12校舎を持つ、就活塾・予備校最大手の「内定塾」講師が、就活事情の最前線をご紹介します。

内定塾:http://www.naitei-jyuku.jp/

内定塾の志望動機:http://www.naitei-shiboudouki.com/

内定塾facebook:https://www.facebook.com/naiteijyuku

会員限定記事会員サービス詳細