教えてK-da先生

いじめ最多 法施行で数多く表面化

文部科学省が調査した全国の小中高校などを対象にした令和3年度のいじめ認知件数が61万5351件と前年度比9万8188件増で過去最多を記録しました。

「今の子供は何をしているのか」「学校は荒れている」といった声が聞かれます。が、いじめ防止対策推進法の施行(平成25年)などにより、数多くのいじめが表面化した、とするのが正しい理解だと思います。

文科省は令和2年度は新型コロナウイルス禍による全国一斉休校で減少したが、3年度は学校へ戻ってきたことが増加の理由としています。

生活上の制限が続き、子供のストレスが増えたのも理由とされていますが、どうでしょうか。

いじめとは集団の中にいる「気に入らない」「力が弱い」「ちょっと変わっている」などの少数派に、多数派が「手を出す」のが簡単な図式です。大きな原因は人間心理、個人の内面だといえるでしょう。

だから、道徳教育を強化したり、生徒会で「いじめ追放宣言」を出したりすればよいといった単純なことだけでは済まないと考えます。

私は、いじめについて授業や学校生活で機会をとらえて話し、子供の内面に訴え、理性を育てることが大事だと思います。

いじめは先生の見えない所、死角で行われることが多いので、小さなうちに発見・解決する〝初期消火〟も大事ではないでしょうか。「ネットいじめ」も、ある意味で死角を利用しているといえるでしょう。

もし、いじめを受けている人、または関係者が、このコラムを読んでいたら、「あなたをいじめる人間などと一緒にいても何の価値もない。そんな学校は無意味です。休んでも転校してもいいから、すぐに離れなさい」と呼び掛けたいですね。


K-da先生(慶田久幸) 中学校社会科教諭から新聞記者になり、教育問題などを取材してきました。趣味は登山と街歩き。世の中の難しいことを、簡単に分かってもらおうと頑張っています。

お知らせ

お知らせのニュースをもっと見る