山梨知事選に現新3氏が出馬表明 保守分裂、野党は共闘困難か

任期満了に伴う山梨県知事選(来年1月5日告示、22日投開票)に向けた動きが急加速している。11月22日に元笛吹市長の倉嶋清次氏(74)が会見を開き出馬を表明。これにより、自民党籍を持つ現職の長崎幸太郎氏(54)、県議会最大会派所属の自民党県議の志村直毅氏(53)、倉嶋氏の現職、新人の3人が出馬を表明した。長崎氏対志村氏の保守分裂と、野党共闘を目指す「市民連合やまなし」が擁立した倉嶋氏という構図だ。今後は独自候補を擁立するか、倉嶋氏と共闘するかなど立憲民主党の対応に注目が集まる。

倉嶋氏は22日の会見で、「自民党政治と真っ向から対決し、自民政治そのものを具現化している長崎氏の政治姿勢、政治手法などを点検・批判し、対決軸を明確にする」と、語った。

知事選をめぐっては、9月定例議会での長崎氏の出馬表明に続き、11月9日に、長崎氏に批判的な自民党会派「自民党誠心会」が擁立した志村氏が、出馬を表明した。

長崎氏、志村氏ともに自民党県連に対し推薦を要請していたが、19日に開いた県選出国会議員、県議団の会合で、対応を森屋宏県連会長に一任することを確認。森屋氏は現職である長崎氏の推薦を、27日開催の県連総務会で採決し、党本部に上申する考えを示している。

志村氏は自民の推薦がなくても「出馬することに変わりない」としており、保守分裂選挙への突入は必至だ。

これに対して、倉嶋氏らの陣営は、県内の野党共闘を模索し、日本共産党や社民党などに支援を求めている。ただ最大野党の立民は、現時点では支援には消極的で、独自候補擁立の動きについても鈍いままだ。26日に倉嶋陣営が立民県連と協議をする予定となっているが、情勢変化への期待は小さい。このため、知事選は現在出馬を表明している3氏による対決となる公算が高まっている。

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