「私はいま、民主党の一党支配の時代が終わったことを誇りをもって宣言する」
米連邦議会下院の共和党院内総務ケビン・マッカーシー議員が高らかに述べた。日本でも異例なほどに関心が高まった今月8日の米中間選挙は現地時間の16日、共和党が下院(定数435)で多数派の民主党を破り、過半数218議席以上を獲得することが決まった。下院の次期議長就任が確実視されているマッカーシー議員は、テレビ番組で「私たちは下院議長のナンシー・ペロシ氏を解任した」として、民主党側の指導者であるペロシ議長の敗北をも念押ししたのだった。
連続当選9回目のマッカーシー議員は、政治的には堅固な保守である。ドナルド・トランプ前大統領を2016年の大統領選当時から熱心に支持してきた。前回の20年大統領選後もトランプ氏による「不正選挙」の主張に同調し、連邦捜査局(FBI)によるトランプ氏の邸宅への家宅捜索も「不当捜査」であるとして非難してきた。