新型イージス艦の機能確認 遠方でミサイル迎撃可能に

海上自衛隊のイージス艦「まや」=3月、横浜市
海上自衛隊のイージス艦「まや」=3月、横浜市

海上自衛隊は21日、新型イージス艦「まや」と「はぐろ」が今月、米ハワイ周辺の太平洋で改良型迎撃ミサイルの発射試験を行い、成功したと発表した。日米共同開発で長射程化した迎撃ミサイル(SM3ブロック2A)とともに、前方展開したレーダーで早期に迎撃ミサイルを発射できる技術「エンゲージ・オン・リモート(EOR)」の本格運用を開始し、弾道ミサイルへの対処力を向上させる。

今回の試験で、まやはSM3ブロック2Aを海自艦として初めて発射。これまでは開発段階の試験発射にとどまっていた。はぐろも別の迎撃ミサイルを発射し、弾道ミサイルを模した標的1発ずつに大気圏外で命中させた。

SM3ブロック2Aは平成18年から29年まで日米分担で共同開発。大型化して遠方まで飛ぶとともに敵ミサイルを捉える能力を向上させた。今年度以降、イージス艦4隻に配備される。

一方、令和2年就役のまやと3年就役のはぐろには新型レーダーが搭載され、探知・追尾した敵ミサイル情報を共有可能。試験では敵ミサイル発射拠点近くにいると想定したまやの探知情報を使用し、はぐろが迎撃ミサイルを模擬的に発射し、迎撃機能を確認した。EORの実装により、敵ミサイルをより遠方で迎撃できる態勢が整った。

また、2隻の迎撃能力が確認されたことで、海自が保有するイージス艦8隻全てが弾道ミサイル防衛(BMD)の任務を本格運用できる態勢となった。

会員限定記事会員サービス詳細