ワールドカップは賞金もケタ外れ 出場だけで14億円超、選手強化へ「円安」も追い風

サッカー日本代表。(前列左から)相馬勇紀、久保建英、南野拓実、浅野拓磨、柴崎岳、(後列左から)酒井宏樹、伊藤洋輝、板倉滉、谷口彰悟、田中碧、権田修一=ドバイ・アルマクトゥームスタジアム(撮影・蔵賢斗)
サッカー日本代表。(前列左から)相馬勇紀、久保建英、南野拓実、浅野拓磨、柴崎岳、(後列左から)酒井宏樹、伊藤洋輝、板倉滉、谷口彰悟、田中碧、権田修一=ドバイ・アルマクトゥームスタジアム(撮影・蔵賢斗)

世界最大のスポーツイベントといわれるサッカーのワールドカップ(W杯)は賞金も桁外れだ。カタール大会の賞金総額4億4000万ドル(616億円、1ドル=140円換算)は史上最多。新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しむ日本サッカー協会は2022年度予算に日本のベスト8進出を織り込んでおり、協会関係者は「選手が気にする必要はないが、賞金が多いに越したことはない」と望外の〝ボーナス〟に期待している。

カタール大会の賞金は優勝が4200万ドル(58億8000万円)、準優勝が3000万ドル(42億円)、3位が2700万ドル(37億8000万円)、4位が2500万ドル(35億円)、8強が1700万ドル(23億8000万円)、16強が1300万ドル(18億2000万円)。出場するだけでも900万ドル(12億6000万円)を得るほか、準備費用として150万ドル(2億1000万円)が支給される。

18年ロシア大会の賞金総額は4億ドル、優勝賞金は3800万ドルで、16強まで勝ち進んだ日本は1200万ドルを手にした。22年に日本で開催された主要大会の優勝賞金はJ1が3億円、天皇杯とYBCルヴァン・カップがともに1億5000万円。比較に意味はないが、W杯の規模がいかに大きいかは実感できる。

新型コロナウイルスの影響に頭を悩ます日本サッカー協会の期待も大きい。日本代表の試合数や観客数が減少したことなどから赤字額は21年度が約28億円、22年度は過去最大の約46億円を見込んでいる。台所事情との関連は否定しているが、今年3月には東京都文京区に保有する「JFAハウス」を100億円超で売却することも決めた。

国民生活を圧迫する物価高騰の一因である円安は非常に頭の痛い問題だが、W杯の賞金に限れば決して悪い話ではない。円安が進めば進むほど日本円換算の額は増えることになり、関係者は日本の戦いと為替相場をにらみながらのW杯となりそうだ。(運動部 奥山次郎)

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