安倍元首相銃撃の山上容疑者 鑑定留置を2月まで延長

安倍晋三元首相が奈良市で演説中に銃撃されて死亡した事件で、奈良地検は17日、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)について、事件当時の精神状態を調べる鑑定留置の期間が延長されたと発表した。同日付で奈良簡裁に延長を請求し、認められた。当初の期限は11月29日だったが、来年2月6日までとなった。地検は延長の理由を「捜査上の必要」とし、詳細は明らかにしていない。

山上容疑者をめぐっては奈良地検が7月25日から約4カ月間の予定で鑑定留置を実施。殺人罪で起訴されれば、公判で刑事責任能力が争点となる可能性が高いことから、さらに詳細に調べる必要があると判断したもようだ。

捜査関係者などによると、山上容疑者は逮捕後、「母親が入信する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に献金を繰り返し家庭が崩壊した」と説明。当初は教団トップを襲撃しようとしたがうまくいかず、安倍氏に標的を変えたとされるが、動機には不可解な面も残る。

山上容疑者は鑑定留置中で取り調べができないが、奈良県警は、これまで証拠品の精査や供述の裏付け捜査を進めてきた。

教団関係者を参考人として任意で事情を聴取しているほか、事件現場や山上容疑者の自宅から押収した手製銃の鑑定を進め、銃刀法違反や武器等製造法違反などの容疑での立件を検討。教団関連施設が入る建物に手製銃を試射したとする建造物損壊や、選挙の自由を妨害したとする公選法違反の疑いもあるとみて調べている。

事件は7月8日午前11時半ごろ発生。安倍氏は奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で、参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した。

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