ファスト映画は「作り手への冒瀆」時短ニーズ根強く工夫必要

東京地裁、高裁=千代田区霞が関
東京地裁、高裁=千代田区霞が関

映画を10分ほどに短くまとめた「ファスト映画」を動画投稿サイトで無断公開した20代の男女2人に計5億円の賠償を命じた17日の東京地裁判決は、悪質な著作権侵害行為に対し、高額なペナルティーが科される可能性を示唆した司法判断といえる。

元毎日放送プロデューサーで同志社女子大の影山貴彦教授(メディア論)は「権利関係をクリアせず、作品を『良いとこ取り』して配信するのは作り手への冒瀆(ぼうとく)にほかならない。こうした行為を戒める効果を持つ判決だろう」と受け止めている。

一方で影山氏は、同時にニーズの変化にも目を向ける必要があるとも訴える。「定額見放題」に代表されるコンテンツ過多の現代。少しでも効率よく、短時間でエンターテインメントを楽しみたいという需要が根強いのも事実だ。

影山氏はかつて多数のテレビやラジオの番組制作に携わった経験があるだけに「新たな視聴者を開拓する意味でも、業界として(時短への)ニーズに応える何らかの工夫が必要ではないか」とも述べた。(矢田幸己)

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