中東初開催となるサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の開催が目前に迫っている。秋田県よりやや狭い国土、外国人居住者も含めた人口約280万人(うちカタール人は約30万人)のカタールは世界屈指のメガイベントをどう運営していくのか。カタールに詳しい日本エネルギー経済研究所中東研究センターの堀拔(ほりぬき)功二主任研究員に聞いた。
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湾岸諸国の際立つサッカー熱
--アラブ社会全般に言えることですが、サッカーの人気は高いですよね
堀拔「もう子供から大人までサッカーを見たり、広場でボールを蹴ったりとかしてます。他のスポーツで盛り上がるのを、僕はあんまり見たことがない。湾岸諸国だと競馬とか。馬は王族の権威の証です。あと、ラクダのレースとか鷹狩り。近代的なスポーツで言えばやっぱりサッカーが一番です。湾岸ではクリケットも人気ですが、地元の人がやるというよりはインドやパキスタンからの労働者が広場や空き地でしている感じです」