「ダージャーハオ」
関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)が「皆さん、こんにちは」という意味の中国語で約100人の聴衆に語りかけたのは10月13日、関経連が大阪市内のホテルで開催した「日中国交正常化50周年記念事業」のあいさつの冒頭だった。関西と中国の〝蜜月〟をアピールしたが、「台湾有事」への緊張感が高まる中、対中「抱きつき戦略」は大きなリスクをはらみそうだ。
松本氏はあいさつで、「関西財界は(昭和47年の)日中国交正常化に先立ち、中国との経済関係を切り開いてきたことを誇りにしている」と胸を張った。関西財界は正常化前年の46年9月、日本の経済団体として初めて訪中代表団を派遣。その後はおおむね5年ごとに派遣するなど、「中国との関係には特別に重きを置いてきた」(松本氏)。