山本五十六元帥の国葬 昭和十八年六月五日2022/11/12 10:00有料プラン記事月刊「丸」あの戦争から今へ反応日比谷葬祭場の全景昭和十八年五月二十一日午後三時、大本営は山本連合艦隊司令長官の戦死を発表した。「連合艦隊司令長官海軍大将山本五十六は、本年四月前線に於いて全般作戦指導中敵と交戦、飛行機上にて壮烈な戦死を遂げたり。後任には、海軍大将古賀峯一(こが・みねいち)親補せられ、既に連合艦隊の指揮を執りつつあり」四月十八日、山本長官が戦死してから一カ月が過ぎていた。この発表は太平洋戦争中、もっとも衝撃の大きかった発表の一つであった。追って二時間後の午後五時、情報局が次の発表を行なった。