米中首脳が14日にバリ島で会談 対面で初、台湾問題など協議

雲が通りすぎるホワイトハウス上空=ワシントン(ロイター)
雲が通りすぎるホワイトハウス上空=ワシントン(ロイター)

【ワシントン=渡辺浩生】米ホワイトハウスは10日、バイデン大統領が14日にインドネシア・バリ島で中国の習近平国家主席と首脳会談を行うと発表した。バリ島では15、16日に20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開催される。中国の軍事的威圧が常態化した台湾問題などを協議し、不測の事態を回避するため意思疎通の維持・強化を図る。

両首脳による会談は対面では初となる。政権高官は会談内容について、「両国が責任を持って競争を管理し、一致する利益については協力するための取り組みを話し合う」と記者団に説明した。

高官によれば、バイデン氏は習氏に対し、台湾問題に加え中国の人権侵害や米国の同盟諸国への経済的な威圧行動に関して懸念を示す。ロシアによるウクライナ侵略や北朝鮮の弾道ミサイル発射についても対応を協議する。

米中関係は8月、中国がペロシ下院議長の訪台に反発し、台湾への軍事的圧力を強化したことを受けて悪化していた。高官は「関係の下限を設定したい」と述べ、台湾情勢や米中間の緊張が軍事衝突などに発展するのを回避する方法を模索する考えを示した。

バイデン氏も9日の記者会見で、習氏に「いかなる根本的な譲歩もするつもりはない」と述べ、紛争の回避に向け「レッドライン(譲れない一線)を明確にしたい」と強調した。

バイデン氏は2021年1月の大統領就任後、習氏と電話やオンラインでは5回対話している。

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