「数年はアームに没頭」 ソフトバンク孫社長が宣言

ソフトバンクグループの決算説明会で発言する孫正義会長兼社長=11日午後、東京都港区
ソフトバンクグループの決算説明会で発言する孫正義会長兼社長=11日午後、東京都港区

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は11日、令和4年9月中間連結決算会見で、子会社の英半導体開発大手アームの経営に注力すると宣言した。今後は財務などグループ運営も担当取締役に「権限を委譲する」とも述べ、アームの成長に向けて「没頭する」姿勢を強調した。

孫氏はソフトバンクグループ創業者として決算会見を1人でこなしてきた経緯がある。11日の決算会見は冒頭あいさつのみと10月に事前告知があり、発言や真意に注目が集まっていた。

この日、孫氏は「株主総会では登壇するが、決算発表では今日が最後」と切り出し、当面は自身での説明も行わないとした。

理由として、孫氏はウクライナ危機やインフレなどの影響による厳しい金融市場の環境を踏まえ、当面の投資活動を守りに変えたことをあげた。その上で「アームの成長に真剣に力を注ぎ、数カ月やってきたが、成長機会は爆発的なものがあると再発見した」と述べ、「これから少なくとも数年間、アームの爆発的な成長に没頭する」とした。

孫氏の後に登壇した後藤芳光取締役専務執行役員は、孫氏の「権限移譲」について「われわれがもっと分担して(仕事を)受け持ち、(孫氏は)全体を俯瞰するグループCEO(最高経営責任者)とアントレプレナーの仕事をしてもらいたい」と話した。

ソフトバンクグループが同日発表した4年9月中間連結決算は、最終損益が1290億円の赤字(前年同期は3635億円の黒字)だった。世界的な株価下落を受け、新興企業への投資で評価損が膨らんだ。ただ、出資先の中国IT大手アリババグループの株式放出に伴い、巨額の利益を計上したため、赤字額は4~6月期の3兆円超から減少した。

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