4戦全勝同士の対戦となったラグビーの関東大学リーグ対抗戦は、昨季の全国大学選手権を制した帝京大が早大に49―17で快勝した。
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開幕4連勝同士の対戦で帝京大が強さを見せた。計7トライを奪う猛攻で早大に圧勝。今季から指揮を執る相馬監督は「頑張っている学生が心から誇らしい。次につながる試合になった」と選手をたたえた。
指揮官が「われわれの強み」と話す接点の強さとセットプレーで終始優位に立った。圧巻は7点差で迎えた前半終了間際のプレー。スクラムで押し込み相手の反則を誘うと、選手たちはPGではなく、ラインアウトからの攻撃を迷わず選択した。CTB松山主将は「ラインアウトモールはうちの強みなので」と涼しい顔。右に展開してCTB二村がトライを取りきり、流れを決定づけた。
後半の立ち上がりや、1トライを返された直後の後半30分にも、ラインアウトからモールを組んでフッカー江良のトライにつなげた。過去4戦同様、3トライ差以上で得られるボーナス点を逃さず、勝ち点25で首位を快走。再び全勝対決となる明大との次戦へ、江良は「しっかり準備し、帝京のラグビーを披露したい」と威勢よく話した。(奥村信哉)